【対談:ダンスタ×U-NEXT】高校生たちの技術と熱量を、より多くの人に届けるために
【対談:ダンスタ×U-NEXT】高校生たちの技術と熱量を、より多くの人に届けるために
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10 August 2018
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【対談:ダンスタ×U-NEXT】高校生たちの技術と熱量を、より多くの人に届けるために

2018年8月16日、17日に行われる、「日本高校ダンス部選手権」全国大会。既報の通りU-NEXTでは、高校ダンス部の頂点を競うこの大会の模様を生中継でお届けします。高校生のダンス大会と、U-NEXT。まったく接点のなさそうな2者はなぜ出会ったのか。一般社団法人ストリートダンス協会の理事長・福田和美さんと、弊社企画開発部長・木下尚に、ダンススタジアム(以下、ダンスタ)にかける熱い思いを語っていただいた。(取材日:2018年8月9日)

キーワードは「青春」。高校生たちの熱量に突き動かされた

−−まず初めに、ダンスタについて教えてください

福田:そもそもは12年前、一緒にお仕事をしていたダンサーから「ストリート系高校ダンス部の大会がない」と聞いて、「えー!」と。当時創作ダンスの大会はあったものの、ヒップホップなどのストリート系の大会は確かになかったんです。技術向上のためはもちろん、ひとつの目標に向かってただただがんばる、みたいな“青春なかんじ”はスポーツマンにとって必要だろうと思って(笑)、じゃあ作るしかない、と。その時は、高校のダンス部がどれほどの熱量を持っているかわからなかったので、大阪で800人くらいの会場でこじんまりスタートしました。高校のダンス部に告知して回った甲斐もあって、1回目で50校近く参加してくれました。会場にも出場者の家族や友人が殺到して、やっぱりみんな、練習してきたものを見せる・見る場所がほしかったんだと。次の年からは東京でも開催し、というように徐々に広がっていきました。

−−当時はダンス必修ではなかったにもかかわらず、それだけのチーム数が集まったんですね。

福田:そうですね。

−−その後、LDHさんが人気になったり、中学校でダンス授業が必修になったり世の中が変わっていく中で、ダンス人口はさらに増えているんでしょうか?

福田:今ダンス人口は600万人と言われています。高校のダンス部に限っていうと、12年前に調べた時の部数は900くらい。でも今は1900近く。1年に100校くらい増えていっているので、今日も増えてるかもしれないですね(笑)。

−−思ったよりも多い印象です。そんな中、昨年はバブリーダンスが流行して一気に知名度が上がりました。

福田:大阪府立登美丘高等学校は以前も優勝したことがあるので、私たちはずっとおもしろい学校だと思って見ていました。でも昨年ブレイクしたことで、一般の方や親御さんたちにも、中高ダンス部がさかんであること、ダンスのレベルが高いこと、そしてこんなにすばらしいものなんだと知っていただくきっかけになったので、とてもありがたいと思っています。

−−そうですよね。クオリティはもちろん、発想力にも驚かされました。

福田:大会を見ていただいたらわかりますけど、実は巫女さんやらライオンやら、いろんなものが出てくるんですよ。衣装も工夫がされていて面白いです(笑)。

−−登美丘高等学校以外もなんですか?

福田:そうなんです。

木下:本当、よく考えますよね。

福田:発想力、オリジナリティが本当にすばらしいと思います。みんな自由ですもんね。

−−そうなんですね、意外でした。U-NEXTではその模様を初めて、配信で生中継させていただきます。

福田:本当にありがたいです。というのも、おかげさまで出場校も選手の数もお客様の数も増え、チケットが数分で即完売してしまう状況になっています。親御さんや、一緒にがんばってきた出場校の後輩、あるいはOBもチケットを買えない状況なので、大会の模様をリアルタイムで見られて、しかもどこにいても応援できるのは本当にありがたい。みなさん「待ってました!」という感じだと思います。

−−U-NEXTとダンスタ、という組み合わせは意外に思われる方もいると思います。どのような経緯で実現したのでしょう。

木下:もともとは当社グループ会社の代表と福田さんがお知り合いで、福田さんをご紹介いただいたのがきっかけです。お恥ずかしい話、当時僕はバブリーダンスを知らなくてですね(笑)

福田:!(笑)

木下:調べてみたらYouTubeの2017年国内トレンド動画第1位、しかも2017年のNHK紅白歌合戦で郷ひろみさんのバックで踊っていたということを知って驚きました。クオリティはもちろん、これが本当に高校生なのか、と(笑)。それで、3月に社長の堤とともに春の新人戦にお邪魔しました。

−−実際に大会を見てみて印象が変わりましたか?

木下:パフォーマンスも本当にすごいなと思いました。でもそれ以上に、表彰式で高校生が優勝、準優勝に一喜一憂するんですよね。これぞ青春といいますか、じーんときてしまって(笑)。

福田:若いって本当にすばらしいですよね。

木下:ですよね。その様子に衝撃を受けました。チケットが売り切れてしまうという話もあったので、ぼくら配信プラットフォームが協力できることがあればやりたい、と。

福田:大会の趣旨に賛同してくれ、しかも目先のメリットだけを考えずに、企業をあげて若い子供たちを応援しようとしていただいて、本当にありがたいです。

−−学生たちの熱量が動かしたんですね。

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100年続く大会に。無料配信でより多くの人に知ってほしい

−−さて、今回は生中継が一番のポイントですね。

木下:そうですね。ダンスタ自体は話題にはなっているものの、もっと多くの方に知っていただきたい。また、当日会場に来られる方の数はキャパの問題で限られてしまうので、配信でより多くの人に見てほしいということで、今回は無料でライブ中継を行います。

福田:無料、すばらしいですね。

木下:この大会を本気で応援してますからね。なので誰でも無料でご覧いただくことにこだわりました。

−−先ほどのお話にありましたが、高校生たちのアイデアが凝縮された創意工夫に溢れたダンスを知っていただけるチャンスですね。

福田:最初は忙しいからちょっとだけ、と言って見にきてくださる方も、気がつくと最後まで見てくださったりするんです(笑)。

木下:小気味よく進むので、ずっと楽しめますよね。

福田:みなさん帰られずに、小さいお子さんもずっと見てくださっているんですよ。曲も衣装もフリも全部違うので、エンターテイメントとして面白いんでしょうね。

−−個人的にも楽しみです。さて、本日(8月9日)で全国大会に出場する全校が出揃いました。今年の見どころを教えてください。

福田:バブリーダンスで話題になった大阪府立登美丘高等学校が、地区大会では2位通過になりました。1位は大阪府立久米田高等学校だったのですが、ここが全国大会で上位に食い込んでくるか、注目です。一方で、登美丘高等学校が地区大会から全国大会までの期間を使ってどう仕上げてくるかもポイントですし、連覇を狙う同志社香里高等学校も気になりますね。また、ずっと決勝進出していたチームが全国大会に進めないケースも出てきているんです。

木下:全国的に、さらにダンスのレベルが上がっているということなのでしょうか。

福田:そうだと思います。新しい勢力が台頭してきているので、少し波乱が起きるのかな、と。

−−今年の順位がどうなるか、楽しみですね。

福田:私も毎回、本当に楽しみにしてるんですよ(笑)。

−−U-NEXTは福田さんや高校生たちのこうした思いを背負って配信するわけですね。

木下:甲子園は今年100回を迎えましたよね。福田さんとお話する中で、ダンスタもそれくらい長く続けていける大会にされたいとおっしゃっていたのが印象的でした。U-NEXTは第11回の今大会からご一緒させていただきますが、微力ながら、長く国民のみなさんに愛されるような大きな大会にしてければと思っています。無料、さらにはU-NEXTへの会員登録なしでもご覧いただけますので、まずは生中継を通してさらに多くの人にこの熱い大会を知っていただきたいと思います。

福田:本当にありがとうございます。みんな礼儀正しくて一生懸命で、きちんとしています。本気で100年続けたいと思っていますので、ぜひ応援してください。

−−ありがとうございます。おふたりの熱意はビシバシと伝わってきました。全国大会の当日を楽しみにさせていただきます。