こんにちは。U-NEXTの佐野と申します。
今日は2018年1月度のランキングから、気になったトピックスを深掘りしてレポートしていきます。
今回のお題は、1月度のレンタルランキングで1位に輝いた『キングスマン』。
例年、在宅時間が伸びる年末年始は、利用人数、視聴回数ともに最大値を記録する時期です。2017年末から2018年初めにかけても同様の傾向だったものの、2015年に初配信された『キングスマン』が年末の大作群を差し置いて1位になったのには、我々も少々驚きました。
実はこれ、理由があります。
この2つに後押しされて、続編公開前後に『キングスマン』のレンタル販売数が伸びたことは以下を見ても明らかです。
実はこの『キングスマン』、世界的なヒット作ではあったものの、公開当時は「映画ファンなら知っている“愛され映画”」という印象でした。
ですが、1作目がDVD&BDリリース、または配信されて以降、興行収入の印象を上回る売上を記録。口コミが広がってじわじわと視聴者数も拡大し、「かっこよくてキレキレで、ぶっ飛んだ見たことのないスパイ映画」という評価が、映画ファン以外にも長い時間をかけて浸透していった稀有な作品なのです。
これを如実に表しているのが、初配信直後と、続編公開時の視聴者層の比較です。
初配信直後の視聴者層は、映画ファンの男性寄り、かつ30歳前後と50代に山がある典型的なアクション映画のクラスターでしたが、続編公開時には女性比率が高まるとともに、若年層から熱狂的に支持されました。
これは『キングスマン』が、一般的なアクション映画から、ジャンル映画、デート映画へと変化していったことも裏付けています。実際に最新作『〜ゴールデン・サークル』を観に、多くの若年カップルが劇場を訪れているそうです。
1作目の評価が熟成されていたところに最新作『キングスマン:ゴールデン・サークル』が投下されて大ヒット、かつ前作が高稼働しました。やはり、続編公開時に、前作の“復習ニーズ”は高まるのですね。2018年で初めて10億円超えのヒットを記録した『〜ゴールデン・サークル』の配信開始が、早くも待ち遠しいです。