第44回トロント国際映画祭に参加。過去の名作の調達と、世界各国の秀作の発掘に注力
第44回トロント国際映画祭に参加。過去の名作の調達と、世界各国の秀作の発掘に注力
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2019/10/11
ブログ

第44回トロント国際映画祭に参加。過去の名作の調達と、世界各国の秀作の発掘に注力

9月5日〜12日の8日間、U-NEXTはカナダで開催された第44回トロント映画祭に参加しました。

 

映画のマーケットは世界中で無数に開催されていますが、その中でも日本の映画会社が重視しているのは、2月のベルリン映画祭、5月のカンヌ映画祭、そして9月のトロント映画祭です。ノン・コンペティション(審査員がおらず、アワードを競うものではない)のため、ベルリン、カンヌと違って一般的な知名度は低いのですが、毎年400本程度の最新作が上映されるほか、翌年のアカデミー賞候補が続々とここで上映されることから、バイヤーたちの熱視線を集めています。会期中は3000人を超えるボランティアが参加しており、映画愛に満ちた市民に支えられた温かい映画祭とも言われています。

 

以前は当たり前のように劇場公開され、ビデオレンタル店に並んでいたかつての人気映画も、ライセンスが日本の映画会社から大元の海外権利元に戻り、国内配信権が日本のどこの会社にも存在しない、ということが頻繁に起きています。そのため、直接大元の権利元にコンタクトを取って交渉するしかなく、まずはそのコネクションを作ることが、U-NEXTが映画祭に参加する目的のひとつです。そしてもうひとつの目的は、埋もれた新作の発掘。実は世界中の新作映画たちのほとんどが、日本に輸入されることなくその生涯を終えています。しかしその中にも優れた映画がたくさん存在しているため、それらを直接買い付けて日本に紹介したいと考えています。そのため映画祭では、多くの権利元とコネクションを作り、商談すると同時に、さまざまな映画をスクリーニングしています。

 

今回の映画祭で交渉がまとまった作品もあるので、お披露目をぜひ楽しみにお待ちください。