U-NEXTは、芥川賞作家の津村記久子、高山羽根子の書き下ろし小説2冊を、2023年7月7日(金)より全国の書店にて発売いたします。両作は、2023年4月にスタートした中編小説の季刊レーベル「100 min. NOVELLA」の第2弾作品で、10月には吉川トリコ氏、2024年1月は高瀬隼子氏の作品を予定しています。
津村記久子『うどん陣営の受難』(イラスト:大河紀 デザイン:森敬太)
四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。社内政治の面倒臭さをリアルにコミカルに描く。
<著者プロフィール>
津村記久子(つむら・きくこ)
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。
高山羽根子『ドライブイン・真夜中』(イラスト:メリヤス ミドリ デザイン:森敬太)
移民は二通りの生き方を選択させられる。セイカツシャかヒョウゲンシャか。ある日、セイカツシャである主人公は、勤めるドライブイン・レストランにやってきた刑事から「テロの予告があった」と知らされる。予告日は、ヒョウゲンシャの互助組織であるトモダチのパーティが開かれる日でもあった。突然世話することになったノラ犬、騒擾の予告、深夜の乱痴気騒ぎ、それぞれが絡み合い行きつく結末は?
<著者プロフィール>
高山 羽根子(たかやま・はねこ)
1975年富山県生まれ。2010年「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作に選出され、デビュー。2015年、短編集『うどん キツネつきの』が第36回日本SF大賞最終候補に選出。2016年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞を受賞。2019年「居た場所」で第160回芥川龍之介賞候補。「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川龍之介賞候補。2020年「首里の馬」第163回芥川龍之介賞受賞。その他、『オブジェクタム/如何様』『パレードのシステム』などがある。
新レーベル「100 min. NOVELLA」《読み:ハンドレッド ミニッツ ノヴェラ》は、「今を生きる、生き抜いていく。」その伴走をする小説レーベルです。 約100分で夢中で読める中編小説を、1月、4月、7月、10月の年4回刊行予定です。 装幀およびレーベルロゴは森敬太氏が担当。手に取りやすい判型と価格ながら、単行本のような豪華なアートワークでお届けします。ぜひご期待ください。